一眼レフの設定:おすすめの設定
一眼レフのおすすめの設定は、5つのデジタル設定を行うことです。一眼レフで行うデジタル設定は、次の5つです。
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「1.ISO感度」とは、撮影素子が像を捉えるときの感度です。ISOの400は「ほどほどに速いシャッターを切れて、画質もきれい」な、バランスのよいISOなので、とりあえずは、400がおすすめです。ISOを高くすると、明るくなりますが、ノイズが発生して画質は低下します。
「2.ホワイトバランス」とは、太陽光や白熱光などの光源が変わっても、白色を正しく白い色として再現するための機能です。キャノンのボタンでは、「ホワイトバランス」は「WB」と、略して印刷されています。オートにすれば、「カメラが光の種類を自動的に調べ、状況に会ったホワイトバランスを自動的に調整する」ようにできるため、とりあえずは、オートがおすすめです。
「3.記録画質」とは、「画像サイズ」と「画質モード」の2つのことで、JPEG(ジェイペグ)で、最大・最高の設定にしておきます。画質は、圧縮率により決まりますが、圧縮をしない方がきれいな写真になるため、サイズは最大にして、画質は最高にします。一般的には、L(ラージ)が最大サイズなのでおすすめです。また、キャノンの場合は、「圧縮率」を「ファイン(FINE)」と「ノーマル(NORMAL)」から選べますが、「ファイン」の方が高画質なので、ファンを選ぶのがおすすめです。
「4.仕上がり設定」とは、写真の「色味」や「コントラスト」の設定です。キャノンの場合は「ピクチャースタイル」と呼ばれ、ニコンの場合は「ピクチャーコントロール」と呼ばれます。仕上がり設定は、色味やコントラスト以外にも、複数の項目で決まり、さらにメーカーや機種ごとに項目も異なるので、全てを手動で設定するのは大変です。そのため、始めは「オート(メーカーによっては「スタンダード」という名前)」に設定するのが、おすすめです。
「5.階調補正」とは、明暗差のバランスを補正するもので、明暗差の激しい被写体でも、再現領域を広げることができます。例えば、明るい部分が真っ白になる「白とび」や、暗い部分が塗りつぶされたように真っ黒になる「黒つぶれ」も、階調補正されていれば、きれいに写りません。階調補正を「標準(メーカーによっては「オート」という名前)」にしておけば、自動で階調補正をしてくれるので、逆光でも、被写体をきれいに写すことができます。
一眼レフのおすすめ設定を終えたら!
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一眼レフの設定:キャノン(Canon)とニコン(Nikon)
一眼レフの設定で、「キャノン(Canon)」の「EOS KissX7i」と、「ニコン(Nikon)」の「D5300」の場合、次の部分で設定できます。
キャノン EOS KissX7i |
ニコン D5300 |
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ISO感度 | 上部の右上に「ISO」ボタン | 背面の左上の「MENU」ボタンを押して「撮影メニュー」から「ISO感度設定」 |
ホワイトバランス | 背面の右側に「WB」ボタン | 背面の左上の「MENU」ボタンを押して「撮影メニュー」から「ホワイトバランス」 |
記録画質 | 背面の左上の「MENU」ボタンを押して「記録画質」から「L(高画質・ファイン)」を選択 | 背面の左上の「MENU」ボタンを押して「撮影メニュー」から「画質モード」に入り「サイズL」を選択 |
仕上がり設定 | 背面の右側のSETの下にある「*」ボタンを押して「ピクチャースタイル」から「オート」を選択 | 背面の左上の「MENU」ボタンを押して「撮影メニュー」から「ピクチャーコントロール」に入り「スタンダード」を選択 |
階調補正 | 背面の左上の「MENU」ボタンを押して「撮影2」から「オートライティングオプティマイザ」に入り「標準」を選択 | 背面の左上の「MENU」ボタンを押して「撮影メニュー」から「アクティブD-ライティング」に入り「オート」を選択 |
ニコンのD5300の場合は、基本的に全て「MENU」ボタンから入れば見つけられます。
初期設定をした後は、写真をたくさん撮ってみましょう。そして、撮影しながら、だんだんと、ISOやホワイトバランスの調整方法を学んでいけば、写真技術は少しずつ身につきます。
ただし、自己流で写真技術を学ぼうとすると、上達するまでに時間がかかってしまうのが難点です。そのため、近々ある運動会や旅行で一眼レフを使いたい場合は、ハウツーマニュアルで撮影テクニックを効率的に学ぶのも、おすすめです。撮影テクニックのマニュアルにもいくつかありますが、みなさんご存知の『一眼レフカメラ上達講座』は、「見る」「知る」「撮る」の3ステップで効率的に上達できるため、人気があります。そのため、早く上達して、被写体をきれいに写真に収めたい方は、『一眼レフカメラ上達講座』もチェックしておくといいかもしれません。